東南アジア南部に位置するインドネシア

インドネシアとははアメリカ本土の東西よりも長い島国で、約13000の島から構成されています。政府発表の人口は2億4000万人となっていますが、戸籍を持たない人達も多くいるので正確な数字はわかりません。また、部族と民族も350以上あると言われていますが。こちらも人口同様に正確な数字はわかりません。

第2次世界大戦の後、植民地支配から解放される時にインドネシアという国が誕生しました。それまでは各部族の王家がそれぞれの土地や民族を統治していました。

周辺の国々と協力して国家を築くことで、植民地支配にも抵抗できる強い組織作りを目指したのです。

言葉も文化も異なる部族や国が興亡していたのですが、この時にスマトラ島のメダン近郊で話されていた言葉が文法が分かりやすく、広めやすいと言う理由からインドネシア語として全国で教育することになりました。また、隣国マレーシアのマレー語とも言葉が似ていることから大国家として歩みをするのにも最適だと判断されたのです。

インドネシアと言う国を作る為に民衆をまとめ上げたのがスハルト元大統領です。貧困などに苦しむ地方の人々に、理想的な国家を演説して回りました。

こういう意味では民主的な国家の誕生となったのですが、大統領に就任後は独裁的な政治を行ったために、1972年にスカルノ・ハッタ両氏によりクーデターが起こる事態となりました。

インドネシアは世界で一番華僑の多い国です。インドネシアの富裕層はこれらの華僑が牛耳っており、天文学的な資産を所有しているのも珍しくはありません。ただし、スカルノ政権に移行してからは華僑に対する迫害が強まる事態になりました。

1997年に経済危機では、貧困にあえぐインドネシア人の怒りが金持ちである華僑に対して怒りが向く事態となりました。これは、スカルノ政権が華僑を敵対視していたことも関係しており、正しい情報を理解していない人々は生活苦の根源が華僑にあるのだと信じ込み大虐殺を行う事態となったのです。

1990年代に入ると、インドネシアは発展途上国を抜け出すことができるような経済成長を遂げていました。世界中が有望な投資先として注目をしていたのですが、この痛ましい出来事のせいで成長は止まることになりました。

また、汚職大国と言う不名誉なことでも世界に知られており官僚や役人へ賄賂を渡さなければ外資は進出が難しいと言うことも事実です。

このような事情が相まって長らく成長が止まっていましたが、民間出身の初めてのジョコ新大統領に世界中が熱い視線を送っている国です。